味噌汁レッスンにご参加頂いた、はじめましての生徒さん。
レッスンのラストで、頂いたご感想。
『いつもは味の濃いおかずが当たり前だけど、味噌汁とごはんだけなのにすごく満足感があって、とても癒されました。自然の味というか、こういう食事をしていると、イライラが消えて、気持ちも穏やかになれるんだなって思いました』
ものすごく嬉しいお言葉です。
そして、本物の手料理は、心も体も整えてくれることを示しています。
心も体も、あわせて私。
食べたものは、私そのものを作ります。
なぜ、そうなるのでしょう?

栄養素は神経系にも作用する。
私たちは食糧から、生命維持のためのエネルギーと栄養素を補給しています。
それは私たちの神経系も同様。
食べ物から摂取した栄養素は、神経系にもたくさん作用しています。
例えば神経伝達物質であるセロトニン。これは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ
うつ病になると、このセロトニンが不足する傾向が判明しています。
このセロトニンの材料となるのが、アミノ酸。つまりタンパク質です。
セロトニンは感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっていて
大きく不足すると、睡眠障害やメンタルヘルスに影響を及ぼすことがわかっています。
イライラや、ネガティヴな感情とも、関わりがあるかもしれませんね。
セロトニンだけでなく、このように栄養素から合成される神経物質は無数に存在しています。
どれも私たちの体内で密接な関わりを持ち、健康を保ってくれています。
すべて密接に関わりあって相互作用している。
脳から手足の末端まで、血管と神経が張り巡らされ、繋がっています。
末端から末端、臓器から臓器、組織と組織はすべて繋がり、情報伝達と相互作用しあいながら
私たちの恒常性を保っています。
身体の一部の不調は、全身にその情報が伝わり、関係性の強い箇所で症状となり現れるように
体内はすべて密接に関わりあって、相互作用しているのです。
そう考えると、精神が身体に影響を及ぼしていることは、確かではないでしょうか。
逆も然りです。
例えば睡眠不足が続くと、仕事が嫌になったり、イライラしたり、負の感情が強まります。
体が疲れると、そのストレスから、精神にも悪影響が及びます。
ぐっすり眠った日の翌朝は、頭も体もスッキリ快調に活動できますよね。
栄養素が新鮮で豊富であること。
いちゆり食育教室では、可能な範囲での自炊をお勧めしています。
その理由は、栄養素摂取のコストパフォーマンスにあります。
食材から調味料から添加物まで、私たちが消化吸収できるものはすべて「栄養素」となります。
外食や中食では、必要な栄養素は乏しく、不要な栄養素が多いのが実情。
一方で、素材から調理する自炊は
必要な栄養素をたっぷり調理でき、不要なものは避けることができます。
そして、生鮮状態の素材から調理することで
栄養素の「イキ」が全然違います(レッスンではこの点、いつも熱く伝えてますね!)
新鮮なイキのいい栄養素は、体内での代謝効果もアップします。

こんなに具沢山の味噌汁は、家庭料理ならではですね。だしも天然素材を使用しているので、余計なものは一切含みません。
良質な食事は、良質な栄養素を含みます。
良質な栄養素は、体の隅々まで行き渡り、血液や細胞から活性化してくれます。
私たちの身体は、細胞の集合体なので、当然、快調になりますね。
身体が快調でエネルギーに満ちていると、気持ちも前向きに、上向きになりますね^^
何より、おいしいごはんは、それだけで人を笑顔にします!
やっぱり食事、大切です^^