曲げわっぱの おひつ
予想していた以上に、優秀で素晴らしい道具です。
おひつといえば、さわら材がポピュラーですが
私が購入したものは、秋田杉を使った、大館工芸社のもの。
おひつには、最近は炊き込みごはんも入れています。
鍋底のごはんは、蒸れてべちゃっとなりがちですが
炊きたてをおひつに移すと、時間の経過とともに
水分量が全体的にまとまり、落ち着きます。
おひつが余計な水分を吸ってくれるので
ごはんが自然と美味しくなります。
そして、正しく手入れを行なっていれば(そんなに難しいことはありません。)
美しい柾目が保たれ、見た目も機能も、新品同様。
劣化知らずのおひつです。
ダイニングテーブルの上に置いてあるだけで
上品で洗練された雰囲気が漂います。
一度、急いでいて、水ならしをせずに古代米を移したところ
紫色の着色染みができてしまい
『ああ、木肌に染み入ってるから、もう取れないな』
なんて、天然素材の経年変化と、諦めていたところ
その後、数回使ううちに
綺麗に、染みが消えていったのです。
まるで、自然治癒力があるかのごとく
綺麗に、新品同様の木肌に、戻ってしまい
秋田杉のもつ天然の浄化作用に、ただ、感心するばかりでした。
少しお値段は張りますが
まさに、一生モノ、一生美しく使える道具です。
使えば使うほど、買って良かったなぁと感じます。
ご希望の生徒さんには、レッスンにて、おひつの手入れ方法もご説明致しますね。